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(その1)まず、小学生の問題。どちらが良い問題文でしょうか。
【A】片道12㎞の道を、行きは時速6㎞で、帰りは時速4㎞で往復した。往復の平均の速さを求めよ。
【B】片道12㎞の道を、行きだけで見れば平均の速さ時速8㎞で、帰りだけで見れば平均の速さ時速4㎞で、往復した。往復全体で見たときの平均の速さを求めよ。
間違った認識を誘導しようとするAと、正しい認識を誘導しようとするBです。Bがいいに決まってます。
(その2)今度は高校バージョンです。
【A】y=ax^2+bの点(1,1)で引いた接線が原点と通るとき、a,bを求めよ。
【B】y=ax^2+bが点(1,1)を通り、かつその点で引いた接線が原点を通る。このときのa,bを求めよ。
これも同じですね。
ともに実際の問題文は【A】で、【B】はくふくろうが書き換えたものです。【B】のように理解できる=解ける、なわけで、そのためには、【B】のような文章に慣れ親しんでおく必要があります。ところが、学校の教科書も問題集も、【B】のような文章を提示してくれない。ガチガチの文になることを恐れず書いて欲しいものです。
ガチガチの文章を抵抗なく読める子は、成績が上がりやすいでしょうね。結局問題点はここに帰着するなぁ。
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